発酵食品でアレルギーを予防する

春といえば花粉症で悩む人が増えました。美馬さんも花粉症の症状が出る年があるそうです。

山口 「アレルギーのことなら発酵食品で腸内環境を整えるとかなり改善されますよ。」

美馬 「そういえば、花粉症の症状が軽くなった人に話を聞くと、甘酒を取り始めたからと言っていました。海外の人は乳酸菌飲料を毎日飲むと楽になったそうです。人種によって効果のあるものは違うようですが、昔からその国にある発酵食品を取り入れたのが良かったみたい。」

山口 「腸内では免疫環境の7割が決まります。腸内の免疫が高くなればアレルギーも改善されるんですよ。食べものは体質を変えますから、自分自身が生まれて育ってきたところの食べものが体に合うんですね。」

美馬さんは自分の体には先祖から受けついだDNAが入っているから、自分の先祖が食べてないであろう食品を食べると体に負担をかけてしまうと考えています。

美馬 「ジャンクフードを食べると、消化にエネルギーを使って体が疲れてしまうんです。いつも元気でいるためには食べるものが体にとって負担にならないことが大事ですね。」

山口 「日本人には一汁三菜の昔ながらの和食を基本に、バランスよく季節のものを取り入れた料理がベストですね。」

アレルギー予防をはじめ、いつも元気でいるためにも発酵食品が役立ちそうです。

買い物をするときに考えること

お店やインターネットで何でも買える現代だからこそ、消費者として何を選ぶかが問われています。お二人の買い物の基準はなんでしょうか？

美馬 「東京のスーパーに行くと、どのお店も品ぞろえが同じだと感じるんです。だから旬のもの、季節のものが欲しいときはオーガニック系のお店に行きます。全部をオーガニックでそろえるのは難しいですが、調味料はこだわるなどポイントを決めて買い物をします。」

山口 「オーガニックは環境にもいいですね。私は、買い物は未来への投資だと思っているので、10年、20年先も続いてほしい企業の商品を購入します。忙しくて余裕がないときは安さで選んでしまいがちですけど、環境に配慮しているか、自分の子どもにこの商品を残したいかと考えると、買うものが変わってきます。」

自分の目で選んだ信頼できるものを買いたいと言うお二人。地産地消のもの、新鮮なものなど、特に食べものは自分がいいと思ったものを選ぶそうです。

美馬 「東京で生活していると自然体でいることが難しいと感じます。この化粧品がいいとか、この食べものがおいしいとか、とにかくいろんな情報が大量に入ってくるから。流されないようにしたいといつも思います。化粧品であれば使って自分の肌が喜ぶもの、食べものは食べて自分の体が喜ぶものをしっかりと選ぶことが大事ですよね。」

山口 「私は発酵食品をきっかけに自分の内側に目を向けられるようになったので、若い人にも日本の食文化の良さに気づいて、自分の体に良いものを選んでほしいです。」

お話から日々の買い物が自分を作るということを教えられました。自分が納得したものを選ぶことの大切さを改めて感じます。

美しさと健康は日々の積み重ね

美馬さんにとって美しい女性とはどんな女性でしょうか？

美馬 「容姿が整ってきれいというだけでは本当に美しいとは言えないと思います。美人とは一緒にいて楽しい人。どれだけ話ができるか、しっかり自分を持っているかが大切です。つまり人間として魅力のある人ですね。それは年齢とともに積み重ねられる美しさだと思います。」

外見だけではなく内面の充実が重要であり、美容法を学ぶなら、まず食事を学ぶべきではないかと言います。

美馬 「若い女性がエステや化粧品にお金をかけるけど、ランチはジャンクフードという話を聞くと、それはお金をかけるところが違うと思うんです。まず食べものをきちんとしないと。」

山口 「美しい女性は体も心も元気だし、元気も魅力のひとつですよね。改めて食事の大切さを感じます。」

美馬さんはミス・ユニバースを目指す若い女性にも、自分のおばあちゃんが食べていたものを食べるのがいいと伝えているそうです。 家族の体を健康にできるのも、やっぱり日々の食事と言う山口さん。日本の食文化や発酵食品は世界に誇れるものだから子どもにもどんどん食べてほしいそう。 美容も健康も毎日の発酵食品から。自然体の美しさが多くの人を惹きつける美馬さんと、発酵料理に真摯に取り組み、その魅力を広めることに力を注ぐ山口さん。お二人の活動には今後も多方面から注目が集まりそうです。